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語学留学(高校2年次夏)


さて、独検4級も無事に合格し、ドイツ語も少し理解できるようになった高校2年生の夏休み、私ははじめてドイツに行きました。
3週間の語学コースに通うためです。
私が選らんだのは、ドイツの最南に位置するフライブルクという街にある、小さな語学学校でした。
フライブルクとは、何をかくそう、私が現在留学中の街です。
この時私はこの街が大好きになり、後に留学先として決めたのです。

多分、語学留学を考えている方には気になる事だと思うので、その時 にかかった費用について書いておきます。
私はホームステイ、2部屋のコースを選らんだのですが、航空チケット代やその他の準備(スーツケースやホストファミリーへのお土産など)を含めて、約50万円くらい必要でした。
そのうち航空チケット代は18万くらいです。
大韓航空だったのですが、夏の旅行が多い時期だったので高かったです。次の年にまた行った時は半額くらいですみました。
お土産には、日本のいろはがモチーフのスカーフ代わりに出来る風呂敷きなどを持っていきました。

私は、かなりいいホストファミリーに当たったと思います。
ある国からきた女の子のホストファミリーは、その子が来る事を忘れて(?)旅行に行ってしまっていた、なんてことがあったのです。
結局その子は3日くらい私のホストファミリーにいました。

私のホストファミリーは、年中留学生を受け入れているらしく慣れた感じで、トイレやシャワーも別に部屋に付いていました。
玄関の鍵も渡されていたので帰宅時間を気にする必要もなく(そんなに遅く帰る事はありませんでしたが)、自由に生活できました。
ただちょっと残念だったのは、ドイツの食事です。
昼食は生徒全員指定のところで食べたのですが、それがイタリアンレストランだったのです。
朝、夜はホストのお母さんが作ってくれたのですが、ほとんどいつもパンとハム、サラダ、といった感じで暖かいものはありませんでした。
でも、ドイツではこれが普通のようです。

3週間のドイツでの生活はどうだったかというと、最初はやっぱり大変でした。
なにせ、独学だけで勉強していたので、ドイツ語なんて、一言も話した事がなかったのです。
それで最初の2、3日は、ちゃんと通じるかどうかという不安と、恥かしさで英語ばかり話していました。
しかし、幸か不幸か、ホストファミリーの中に英語を話せる人がいなかったので、いやでもドイツ語を話さなければならず、そのうちにたどたどしいながら、ドイツ語で話せるようになりました。

語学学校初日、クラス分けテストがあったのですが、ドイツ語で書いてある質問のほとんどが理解できず、一番下のクラスに入れられました。
授業を受けてみると、文法などはすでに学習済みの内容で、ちょっと退屈でした。
とはいえ、授業はすべてドイツ語で行われるのですから、慣れていない私には難しかったです。
授業では簡単なゲームをする事もあったのですが、言葉が違っても似たような事をした事のあるヨーロッパの国からの留学生の中、一人アジアから来た私は、みんなが何をやっているのかわからなくて、もう、泣きたい気分でした。

あっという間に3週間が過ぎ、帰国の日がやってきました。
言葉も少しずつ話せるようになってきたころだったのでドイツを離れるのは寂しかったです。
しかし、日本に帰らないわけにもいかないので、一度帰国し、来年もきっと来ようと決意したのでした。

帰国後、私はドイツで仲良くなった何人かの友達とドイツ語での文通を続けました。
始めは、便箋1枚の手紙を、辞書を引き引き1時間以上もかかって読んでいましたが、この文通が私のドイツ語を知らず知らずのうちに上達させていったのです。




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