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正規大学留学の始まり


1999年8月31日、私のドイツ長期留学という大冒険が始まります。

ドイツでは、さっそく難関が待ち受けていました。
そう、部屋探しです。
交換留学ではなく、また、ドイツに親戚などいない私は、渡独前に住居を決めておくなんてことはできませんでした。
日本からの正規留学生は、みんなそんな感じのようです。

私が渡独したのは、新学期開始前の、ちょうどみんなが部屋を探している時期でした。
その時期の部屋を捜すのはドイツ人にとっても難しいことです。
私の部屋探しも困難を極めそうでした。

私はとりあえず、部屋が見付かるまでユースホステルに滞在する事にしましたが、荷物を置くと、すぐに Studentenwerk に行きました。
Studentenwerk とは、大学生に寮を提供したり、学生向けのアルバイトを紹介したりしてくれるところです。
そこでは、普通のアパートなども探せますが、まだ学生じゃなかった私には利用できず(語学試験を受けた後、学籍登録をして、始めて正規の大学生になれます)寮の部屋もいっぱいで受け付けてもらえませんでした。

しかし、私はとても運がよかったようです。
3日目、あてもなく大学内をウロウロしている時に知り合ったおじさん(事務員か、それとも教授だったかも)が、ある情報をくれました。
私は、さっそく、教えてもらった所に行きました。
それは留学センターのようなところで、主にアメリカからの留学生にドイツ語コースや住居を提供しているのですが、その時たまたま留学生が少なく、センターが確保している寮の部屋が1つ開いていたのです。
それは、とても大きな部屋でした。
駅や大学からも近く、安全そうな場所にあり、また、部屋の中に専用の洗面台があるのも気に入ったので、すぐに契約してその部屋を借りました。
私がそこに住んだのは1学期間だけでしたが、同居人にも恵まれ、とても楽しくすごしました。
そこでの生活は、また、後でゆっくり書く事にします。

こうして、渡独後第1の難関をクリアした私ですが、出発前にも、いろいろな事がありました。
高校から出してもらった成績証明書の内容が間違っていたり(普通は開封せずに提出するものなので、気づかないところだった・・・)、大学がビザ取得のために発行してくれた書類の私の名前が間違っていたり、また、領事館には書類の一部を紛失されたり・・・。
個人留学とは、始まる前から大冒険なのです。
準備にも、思ったより長く、時間がかかりました。

しかし、正規留学をしようと思ったら、他人に頼らず、できる限り自分で準備をした方がいいと思います。
そうでないと、ドイツでの一人暮らしは大変です。
ドイツでの生活に慣れた頃には、友達もたくさんでき、頼れる人も見つかるでしょうが、肝心の「到着直後の心細い時期」には、頼るものが何もない、というのが普通なのですから。




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